Jazz truly loves you
とは、ミシェル・ペトルチアーニが、遺した言葉。
ヴァイオリンの巨匠ステファン・グラッペリとの共演盤「Flamingo」のジャケットに掲載されている、ペトルチアーニの文章からの抜粋で、私のサイトのバナーに使わせていただいているくらい、好きな言葉です。
「ジャズが貴方を愛している」とは、「神の愛」というものに似ているのかもしれません。もっとも、神に対する信仰心を持たない私は、「神の愛」を感じることはありません。
より、日本の文化に合った表現を選ぶなら、それは、「恵み」という言葉に近いかもしれません。「自然の恵み」、「大地の恵み」、人智を超えた大きな存在からの、私たちへの贈り物。私たちは、その贈り物に上手に手を加え、生活の糧としてきました。
Jazzという音楽は、人の心の中から生まれるものなのかもしれません。しかし、一度、私たちがその音色に耳を傾けると、私たちの心を捕らえて離さない、強力な意思となるのです。
そう考えると、天の川よりも壮大なタペストリーを紡ぐ、ペトルチアーニのピアノ、その美しく輝く星々は、私にとっては、まさに「恵み」でありました。